nekojiro612’s diary

孫の小遣い稼ぎの空売りマン

ノマドの死に方は?

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【10月22日 AFP】ジャズ・クラシック界を代表する世界的なピアニスト、キース・ジャレットKeith Jarrett)氏(75)は21日、2度の脳卒中により体の一部がまひしており、公演活動に復帰できる可能性は低いことを明らかにした。ジャレット氏の容体公表を受け、音楽界には衝撃が広がっている。

 ジャレット氏は米紙ニューヨーク・タイムズNew York Times)に対し、2018年に2度脳卒中を発症し、まひ状態となったと説明。「左半身の一部はまだまひしている」「つえを使って歩くことはできるが、ここまでくるのに長い時間、1年かそれ以上かかった」と語った。

 

 現在は片手でしか演奏できず、「両手演奏のピアノ曲を聴くと、非常にもどかしく感じる」という。「シューベルトや、何かソフトな演奏を聴いたりするだけでも、うんざりする。自分ではできないとわかっているから。そこまで回復する見込みもない。左手は回復したとしても、コップを握れるぐらいかもしれない」

 ジャレット氏は数十年にわたりジャズとクラシック両分野の演奏・作曲で最前線に立ってきたアーティストで、「ザ・ケルン・コンサート(Koln Concert)」は最も売れたピアノアルバムの一つに数えられる。(c)AFP

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 ひどく残念なキースの病気のニュースを昨年末に聞いた。もうキースの生コンサートはきっと聴けないのだろう。それでも録画したものは見ることは可能だ。YOUTUBEにはたくさんの素敵な動画がある。

 

 どんな天才でもやはりいつかは病気になってしまう。仕方がない、悲しいが残念だが受け入れるしかない。人間だから健康寿命というのは誰にでもある。老ー病ー死というコースは生物の自然な消滅のプロセスだ。早い遅いの個人差があるだけ。いずれ全員がそうなる。

そう割り切れば、そこまで好きに走るか歩くかは当人次第。好きな事だけやれば良いと思う。40歳からもう26年好き放題をやったのでまあ良いかなとも思う。

救いは子供と孫が元気でいることだ。命が繋がって本当によかった。人生で一番よかったのは、子供と孫ができた事以外には何もないと思う。

 

 いつかくるそういう日に自分はどうするのか?ということも近年はよく考える。キースは72歳で脳障害を2回起こして左半身が麻痺して歩行も困難な状態からリハビリしたのだろう。運転免許の更新でも高齢者になると認知症の検査があるらしい。今の所別段大きな不便を感じてはいないが、そのうち運転は危ないと周囲から止めらるのだろう。70歳か、75歳か?でかいベンツに乗るのは、周囲の車が常に避ける、止まるからだ。相手がいなければ事故にはなりにくい。

 

 先日、都内で64歳のタクシー運転手がくも膜下で事故死した。ノーブレーキで走って人を轢いた。僕より年下だから他人事ではない。明日、自分に起きても不思議はないのだな。だから無制限の任意保険だけは運転する人はしっかり入ろう。命の責任は取れないが金ぐらいは何とかしないと相手に悪い。ブレーキ、アクセルの踏み違いで人を殺して、車の故障のせいだと強弁するような死に方はしたくない。資本主義では他に方法がないのだ。

 

 でも田舎で便利に快適に暮らすには車は必需品だから、仮に運転が無理になったら住居も変える必要が出るだろう。歩いて医者や駅に、スーパーに行ける場所でないと不便だ。それとも100%タクシーを使うのも手だ。コストならタクシーの方が今でも半額以下だろうと思う。毎日1回駅やスーパーに往復しても2000円だ。30日毎日でも6万。年間72万。毎年の車両費は200万以下は熱海に来てからは一度もない。実際には1週に2回ほどの使用だろう。

 

 キースだけではない。好きなジャズ系の音楽家がこの5年ほどでたくさん死んだ。多くが60代70代だった。マイケルブレッカー、ジョーサンプル、G,ワシントンJR,チックコリアなど。音楽家はハードな肉体的な疲労が蓄積されて短命になるのかもしれない。

 

 自分の事を考えると、まず父親は61歳で胃がんで死んだ。長姉は71歳で血液のガンで死んだ。両方とも病気がわかってあっという間に亡くなった。そういう家系なのだと思う。消化器系が弱い家系なのだ。僕もずっと30代から胃潰瘍をずっとやっていた。最近はピロリ菌を除去したので完治したようだが、、。

 

 高齢になっても、自分の可能性を諦めない人たちの話を読んだ。「ノマドランド」ジェシカブルーダーのノンフィクションだ。

『希望は路上にある。そう信じて、生きていく。』

 

こういう鮮やかな後悔しない死に方もあるとすごく刺激になった。ぜひ65歳以上の裕福な老人には一読をお勧めしたい。

 

アメリカの荒野でキャンピングカーで旅する老人たちをよく見かけました。彼らは老後を楽しむリタイア組だと思っていたんですが、この本で「ワーキャンパー」が多いと知りました。夏はキャンプ場、冬はアマゾンの倉庫で働く、ワーク&キャンパー。この格差社会で老後の蓄えもなく、少ない年金では家賃も払えず、住む家を失った人々なんです。だが、彼らは自分たちはホームレスではなく、「所有」から解放された自由人だと言います。本当の幸せとは何か、深く考えさせれる1冊です。

      映画評論家  町山智浩