nekojiro612’s diary

孫の小遣い稼ぎの空売りマン

それをお金で買いますか?

マイケルサンデルの質問はかなり鋭い。『それをお金で買いますか?』を読んでいる。

 

刑務所の独房を1晩82ドルで格上げ、インドの代理母は6250ドル、製薬会社で人間モルモットになると7500ドル。あらゆるものがお金で取引される行き過ぎた市場主義に、NHKハーバード白熱教室」のサンデル教授が鋭く切り込む。

「お金の論理」が私たちの生活にまで及んできた具体的なケースを通じて、お金では買えない道徳的、市民的「善」を問う。

 

11月の月足更新を夕方に一応終えた。ホッとしたので読みかけのサンデルを風呂に入りながら読んでいる。マネタリストでありリバタリアンである自覚のある自分の市場主義の金の使い方についての論考にどんどんとヒビが入る。

自分や家族が生き延びるために誰かの肝臓や心臓を買うのは善か?子供を買うのは善か?

血液を売るのは悪か?市場主義は全ての財とサービスを貨幣化して交換する事で『最大の効用』を実現するが、果たして最大の効用とは人類にとっての善か絶対か?という問い。

 

 贅沢がヨットやスポーツカーを買う程度なら害は少ないだろうし、まあ可愛いもんだが、これで核兵器を買って戦争や革命を実現するのは善か悪か?という問いは際どい。

 

毎年1冊、時事問題に関連した教科書を選んで通信に転載する。読んで興味を持ってくれれば、原書を買ってじっくりと読むだろうし、金儲けの意味を少しは考えて金を儲けて使うようになるだろうと思って、効用はあまり期待しないで転載している。

金は欲望を実現する具体的な手段であるが、その欲望は本当に必要な欲望なのか?

 

今年は迷って、結局は教科書はエマニュエル トッドにした。サンデルとトッドとどちらにしようか最後まで迷ったが、ドッドの方が先に死にそうだからトッドにした。共産主義のフランス人でアナール派というのは相場師と一番遠い位置にいる学者だろうと思う。だからこそ意味がある。家族について正面から考えて世界を見るという視点は新鮮である。