米選挙が終わり世界がその開票を待っている。トランプは78歳、脅威的なエネルギーで深夜2時まで2時間の演説をこなす。何を食ったらこんな元気で行動できるのか?一方のハリスはたった10分のスピーチで終わった。65歳ぐらいだろう。世界一の権力を握るには何が必要なんだろう?自分とは別世界の事だから全く想像もつかない。
梅津かずおさんが亡くなった。88歳、胃がんだったようだが、凄い漫画をずっと書いていた。僕にはまことちゃんが良かった。
老いには大きな個人差がある。何が良いのかはこれも個人差で、1回きりの人生だから自分の望むような生き方、死に方ができればそれが一番宜しいかと思う。
選挙の出口調査に『現状に満足していますか?』というのがあった。満足は3割未満、あとは経済的な不満が多いようだ。米国も日本も大体は同じような比率なんだろう。
でも7割の不満を外にぶつけて解決できると本気で思うのか?この7割は多分永久に不満なままだろうと思う。満足する3割になるにはどうすれば良いのか?
僕は30歳ぐらいからずっと「大変満足な状態」をずっと40年ほど続けてきたと思う。大まかに言えば、仕事と家庭両方がずっとそうだった。困難な事も何度かあったが今振り返って見れば全部が自分が原因だから、なんでも自業自得である。問題の全ては自分で解きほぐしていくしかないし、それもまた楽しい経験であると思う。
現状に不満を感じても、それを解決するには自分自身でなんとかするしかないのだという割り切りが出来たのが多分30歳頃だった。当時僕は小さな会社の労働組合の委員長で会社とストライキ闘争を繰り広げていたが、2年ほど運動して馬鹿らしくなって辞めた。それで会社を作って同じ業界の仕事をした。
何かが不足して欲しいならその手で掴むしかない。そのための方法論を知っているなら、それを実行するしかない。結果は受けいれるしかない。それが動物の生存原則だろう。人間だって例外ではない。そういう事が腹に落ちるまで成人してからしばらくかかるのが普通だろう。それほど日本は平和で良い国なのだな。(自覚がない人が大半だが。)
マイクマグレイブが書いた(伊丹十三が翻訳した)『主夫と生活』という本がある。月曜日に沼津の古本屋で買った。有名新聞の売れっ子コラムニストが会社を辞めて、子育てと家事を奥さんと交代する小説である。1980年代の話で著者はハーバード卒のバリバリのエリートサラリーマンだが、奥さんの方が商売が上手で役割を交代する話だ。仕事を変えれば世界が変わる。そんな事は思いつけば誰でも可能だが、一人では無理で有能なパートナーが是非とも必要だ。
今考えるとぼくが上手く出来たのは奥さんが優れた女だった理由がとても大きい。気づくのに馬鹿だと時間がかかるが、男の多くが馬鹿である。馬鹿がやるより利口がやる方が成功率は高いので、今している事が自分が適しているか、よくよく考えて見る方が良い。
だから人生でまず最初にすることは、優れたパートナーをいち早く発見獲得する事である。
それで男の人生の多分8割は決まると思う。笑