nekojiro612’s diary

孫の小遣い稼ぎの空売りマン

思考とは別世界の領域

金曜にZOOM教習をやった。無料で解放したので集客としてはいつもの2倍以上だった。

主に「上がる銘柄」を知りたいという通俗的な興味が大半だろうし、別段そんな僕の予想を期待した人を失望させる気も無論ないから、素直に僕の普段の売買譜面をそのまま晒している。当たれば良いね。(爆)

 

 少し、実際のプロの売買譜面を見たことのある人なら別段驚く事もないだろうが、全くそういう世界を知らない人は、1週間で30回程度の細かいリズムの連続譜面などを見ると、『何が何だか理解できない」だろうと多分思う。

 そもそもアマチュアが僕の細かい売買譜面を理解しようとする方が無理で、僕そのものがそんな事を一度も考えないで売買しているのだから、思考した時点で『負け』という事が多分一般人には理解不能だろうと思う。

 

「売買とは僕の脳の反射であり、一貫した論理性など最初から無いですよ」いう事なのだ。

だからいくら真似しようとしても、試し玉が同じタイミングと量であっても、次の本玉がすぐに変わるので、同じ結果にはならないのである。銘柄コードを提灯しても結果が同じことになることはあり得ないのだな。

 

 そういう反射脳を作るにはどういう道具と練習が必要か?という命題がZOOM教習の主眼であり、まあこんな奇特な事をやっている教室は日本で多分ここだけだろう。商売というよりは実験室なんだな。だから変わった人が結構やってくる。最近は若い人や女子が多い。これは20年前とは大きな変化だ。同じような事を僕は2005年頃に銀座と京都でやっていた。その時の生徒さんが数名まだ続いているようだ。



 700万儲けた、200万儲けた、1億出来たと生徒さんの調子は絶好調のようだ。教えている身としては、これ以上の喜びはない。相場で損ばかりしていた人が嬉しそうに『儲かりました』というお礼のメールをたくさんくれる。僕もやる気が出るというものだ。

 

相手の譜面を見れば、10秒でその人の力量がわかる。ここを直すと良くなる、という点があれば指摘する。あくまで僕の個人的な好みとバイアスのかかった指摘だが、、。

 

 今日は歩行を目的に、小田原までJRに乗って本を買いにいった。三省堂で『人類の終着点』という物騒なタイトルの新書を買った。エマニュエルトッドが少し書いている。僕のテキストに使っているので、彼の思考は素晴らしいなあといつも思う。未来予測が上手な人で、彼は人口動態から未来を読み解くのだな。

 

現代世界は「ローマ帝国」の崩壊後に似ている。というのがトッドの結論だ。彼は72歳、僕と同様先は短いので崩壊後の混乱の多くを見ることが多分そう長くはないだろう。

 僕は崩壊の中で、上手に泳ぐ事ができるだろうかを楽しみに生きている。それは思考とは別世界の領域のお話である。